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ヨハンネス・チコーニア (Johannes Ciconia c1373-1412)は、中世イタリアのトレチェント音楽末期の作曲家。リエージュ生まれで、ルネサンス音楽の時代に先駆けて、フランスやイタリアで活躍した最初のフランドル人作曲家の一人とされている。リエージュの福音者聖ヨハネ教会の聖歌隊歌手となり、その後フィリップ・ダランソン枢機卿(Philippe d'Alençon)の許で1397年に同卿が亡くなるまで仕えていた。この間ダランソン枢機卿の赴任先である北欧各地に赴き、その帰還とともにローマのトラステーヴェレ聖マリア教会へ移動している。この頃にローマ教皇ボニファティウス9世の元で活躍していたアントニオ・ザッカーラ・ダ・テーラモと出会い、特にグローリアなどのミサ構成曲に関して互いに影響し合ったことが作品から伺える。
チコーニアの作品は折衷的な様式を示している。北イタリアのトレチェント音楽の典型例が、フランスのアルス・ノヴァやアルス・スブティリオルと結び付けられ、中世音楽後期の作曲様式からルネサンス音楽を指し示すような書法へと変質しかけている。チコーニアは世俗音楽(フランス語のヴィルレー、イタリア語のバッラータやマドリガーレ)とイソリズムを用いた宗教音楽(モテット、ミサ曲断章)の両方があり、音楽論も執筆した。バッラータ《麗しのバラよ "O rosa bella"》に関しては、作詞者のL.ジュスティニアーニが1390年代初頭に生まれた事を考慮すると、チコーニアの作品とするには年代的に無理があるとする見方がある。1390年代にザッカーラ・ダ・テーラモと互いに影響し、研鑽し合ったと見られるいくつかのグローリア楽章とクレド楽章などが、ルッカ・マンチーニ写本(Lucca, Mancini Codex)、ボローニャQ15写本(Manuscript Bologna Liceo Musicale Q15)を中心に残されている。
ヨハンネス・チコーニア ◇公開日: 2012年11月25日 |
ミサ曲断章 ◇再生:
high / normal / low ◇演奏時間: 20分14秒 ◇公開日: 2012年11月25日 (J) |
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