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ヨハン・ヘルマン・シャイン(Johann Hermann Schein, 1586年1月20日 - 1630年11月19日)は、17世紀ドイツの作曲家。同時代に音楽を築いたハインリヒ・シュッツとザムエル・シャイトと合わせて、ドイツ・バロックの3Sと呼ばれる。

シャインは、イタリア・バロックの新機軸—モノディ、コンチェルタート様式、通奏低音—を理解し、それらをドイツのルター派の文脈に効果的に用いた最初の人物のひとりである。シュッツが少なくとも一度はイタリアに旅行したことがあるのに対し、シャインは生涯をドイツで過ごしており、それでいて驚くべきことにイタリアの形式を理解しているのである。彼の作曲した初期のコンチェルタート様式の音楽は、当時ドイツで書物として用意することが可能であったヴィアダーナの「Cento concerti ecclesiastici」をモデルとしている様子が見受けられる。

ほとんど宗教音楽しか作らなかったシュッツとは異なり、シャインは宗教音楽と世俗音楽をほぼ同じくらい作曲し、ほぼ全てが歌曲である。シャインの世俗歌曲は、その歌詞全てを自らが執筆している。生涯を通じて、シャインは宗教音楽と世俗音楽の曲集を交互に出版していた。これは、彼が早期に、礼拝のための音楽と社交的な集まりのための音楽を交互に出そうと決心していたためである。この二種類の音楽の違いは極めて顕著である。彼の宗教音楽の一部がイタリアの祈祷用マドリガーレにみられる洗練された技術を用いているのに対して、世俗音楽では酒宴歌にみられる驚くべき単純さとユーモアが用いられている。シャインの作品のいくつかは強烈な表現力をもっており、当時のドイツではそれに匹敵するものはシュッツの作品のみであった。例えば、壮観な「イスラエルの泉」(1623年)に関して、シャインはドイツのワード・ペインティングの可能性を「イタリアのマドリガーレの形式を用いて」使い切ろうとする意志を言明している。

おそらくシャインの最も有名な音楽集は、唯一の器楽集である「音楽の饗宴」(Banchetto musicale, 1617年)であろう。この曲集には20の独立した変奏組曲が含まれており、それらはこの形式としては最初期にして最も完璧な代表作とされる。おそらくこれらの曲はヴァイセンフェルスやヴァイマルの宮廷における晩餐のための音楽として作曲され、ヴィオールによって演奏されることを意図していたと思われる。この曲集にはダンス音楽も含まれている:パヴァン - ガイヤルド(バロック音楽初期によく見られた組み合わせ)、クーラント、アルマンド - トリプラといった構成である。「音楽の饗宴」に収録された組曲は、様式および主題によって統一されている。

作品ID: W174
作品W174のロゴ

ヨハン・ヘルマン・シャイン
    Johann Hermann Schein (1586-1630)

◇再生: high / normal / low ◇演奏時間: 6分3秒 ◇公開日: 2009年04月19日
◇ジャンル: 作曲家S、04-バロック、12-リコーダー(合奏)、21-キリスト教音楽、32-合唱曲、38-器楽曲

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北御門文雄 編  『リコーダー四重奏曲集』 〜 初級編 〜
  Recorder Quartets for Begners / edited by Kitamika Fumio

◇再生: high / normal / low ◇演奏時間: 6分3秒 ◇公開日: 2009年04月19日
◇関連ブログ: アルマンド と トリプラ (シャイン) (2009年04月19日 作成) コメント

アルマンド と トリプラ / ヨハン・ヘルマン・シャイン
   Allemanden und Triplas / Johann Hermann Schein (1586-1630)

◇再生: high / normal / low ◇演奏時間: 6分3秒 ◇再生回数: 708回 (J)

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