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ロバート・モートン(Robert Morton, c1430-after1479)は、初期ルネサンス期のイギリスの作曲家であり、ブルゴーニュ楽派の宮廷で最も活躍した人物である。彼は当時最も尊敬されていた。しかし楽譜が残っているのは、世俗曲のみであり、それらは3声のロンドー(Rondeaux)である。
イギリスにおいては15世紀音楽の写本のほとんどが失われているが、ヘンリー8世によって1530年代に修道院が解散された際に、モートンの音楽の殆どがヨーロッパ大陸からの書として今なお存在しているのは驚くべきことではない。彼がかつて音楽家として故国で活動していたなら、すべての痕跡は消滅していたであろう。8つの断片が残されており、すべてがロンドー(rondeaux)である。それらで最も有名なのは、初期ルネサンス時代の作曲家がこぞってミサの主旋律として使用した l'homme arme の旋律を使った最も初期の作曲家であるということである。この断片、クオドリベット(Quod libet(ラテン語で「好きなように」の意)は15世紀のルネサンス時代にはじまった音楽様式であり、複数の人がそれぞれ違う歌を同時に歌う、いわば音楽遊びだった)は、たぶん1464年5月のものと時代を推定でき、もう一人の宮廷作曲家であったサイモン・ル・ブレトンの出発の贈り物として書かれているように思える。
彼の他の作品である"Le souvenir de vous me tue"と題するロンドー(rondeaux)は極めて有名であり、この断片のコピーが広くヨーロッパ中に広まった。
モートンの残存する音楽のすべてはフランス語で書かれており、彼のブルゴーニュ時代に遡るということは驚きではない。非常に旋律的であるが、それは彼の同時代の作曲家であるアントワーヌ・ビュノワなどの音楽と比べると、よりシンプルである。
音楽理論家であり、作家でもあったジョハネス・ティンクトリスは、彼が「世界的に有名であった」と言及し、モートンをテーマに書いている。多くの彼の音楽が失われているにもかかわらず(その中には宗教曲も含んでいるが)、ブルゴーニュの宮廷における他の作曲家に影響を及ぼしたに違いない。そして、彼のいくつかの作品はジョスカン・デ・プレ(Josquin des Prez)をはじめとする後の世の作曲家に、ミサ曲の源泉テーマとして使われた。
ロバート・モートン ◇再生:
high / normal / low ◇演奏時間: 2分57秒 ◇公開日: 2010年05月27日 |
『メロン・シャンソン集』より ◇再生:
high / normal / low ◇演奏時間: 2分57秒 ◇公開日: 2013年 7月 12日 |
24. N'aray je jamais mieulx que j'ay? (a4) / Morton ◇再生: high / normal / low ◇演奏時間: 0分58秒 ◇再生回数: 276回 (J) |
34. Il sera pour vous conbatu / L'ome arme (a3) / Morton ◇再生: high / normal / low ◇演奏時間: 0分47秒 ◇再生回数: 249回 (J) |
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