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ホーム チプリアーノ・デ・ローレ 北御門文雄 編  『リコーダー四重奏曲集』 〜 上級編 〜

チプリアーノ・デ・ローレ(Cypriano de Rore または Cipriano de Rore, ? - 1565年9月11日もしくは9月20日)は、ネーデルラント出身の作曲家・音楽教師。イタリアで活躍したフランドル楽派の作曲家であり、ジョスカン以後を担った最初の世代の代表的人物であっただけでなく、16世紀中葉のマドリガーレ作曲家として最も傑出した存在であった。後期ルネサンス音楽様式の発展に力があり、半音階やきわめて表情豊かな実験的な作曲様式は、その後の世俗音楽に決定的な一打を与えた。

ローレは、120曲以上のイタリア語のマドリガーレによってとりわけ名高いが、宗教曲の多作家でもあり、いくつかのミサ曲やモテットを遺した。原点においてジョスカンが手本であり、この老大家の作曲様式から自分自身の作曲様式を引き出している。ローレの最初の3つのミサ曲は、先輩であるジョスカンやその遺産に対する挑戦の結果であった。5つのミサ曲のほかに、幾つかのモテットや多数の詩篇唱、ヨハネ受難曲、世俗モテットが遺された。

しかしながらローレが不朽の名声を遺したのは、マドリガーレの作曲家としてであり、事実ローレは、16世紀半ばにおける最も影響力のあるマドリガーレ作曲家の一人であった。ローレのマドリガーレは、もっぱら1542年から1565年にかけて出版された。初期のマドリガーレは、ヴィラールトの作曲様式に負っており、明晰な発音、重厚で絶え間ない対位法、徹底した模倣、カデンツの強調を特色とする。マドリガーレの殆どは4声か5声のために作曲され、ときに6声や8声の作例も見られる。楽曲の調子は厳粛さを帯びがちであり、とりわけ初期のマドリガーレの軽快さとは好対照を生している。ローレは、ペトラルカの詩歌やフェラーラで上演された悲劇の台詞に専念するために、軽佻浮薄な性格の詩句に曲付けしようとしなかった。またテクストの気分の変化を描出することに全力を注いだ。しかもローレは、詩の構成や詩節、詩のリズムをしばしば無視しており、詩の構成と楽曲構成の一致を必要不可欠なものと看做していなかったことを窺わせている。その上ローレは、ありとあらゆる特徴的な作曲様式を使いこなして、詩の意味を、延いては統一体としての詩を表出しようとした。

さらにローレは、興味深いことに、半音階技法を試みている。ニコラ・ヴィチェンティーノと同世代であったので、その半音階理論を実践したのであった。しかもローレは、ヴィチェンティーノの洗練された対位法の手技を称賛してもいる。またマドリガーレにおいてローレは、カノンの技法や通模倣を駆使した。しかも、16世紀初頭に聖句の曲付けに活用されて発展した、ポリフォニーの蓄積を活かしている。ローレは多種多様な作曲技法を用いており、厳格な模倣から単純な対位法まで、穏当な全音階から遠隔転調まで、シラブルどおりの朗唱からメリスマ的な節回しまでと変化に富む。ローレは、16世紀後半の偉大なマドリガーレ作曲家の多くの模範となり、クラウディオ・モンテヴェルディからも一目おかれた。アルフレート・アインシュタイン著『イタリアのマドリガーレ』(1949年)によると、「ローレの真の精神上の後継者は、モンテヴェルディであった。」「ローレは、1550年以降のイタリアのマドリガーレのすべての発展の鍵を握っている。」教師としてのローレは、直接にジャケス・デ・ヴェルトやルッツァスキ・ルッツァスコを指導したと伝えられる。両者はいずれも後期イタリア・ルネサンス音楽において、最も急進的な音楽家の指導的存在となった(モンテヴェルディはヴェルトからも影響を受けている)。

ローレは16世紀半ばに、当時比較的まれであったラテン語による世俗モテットも作曲した。これらの世俗モテットは、「マドリガーレ・スピリテュアーレ」(宗教的マドリガーレ)と鏡像関係にあり、様式的に見て、マドリガーレに類似する。

作品ID: W164
作品W164のロゴ

チプリアーノ・デ・ローレ
    Cipriano de Rore (occasionally Cypriano) (1515/1516-1565)

◇公開日: 2010年11月01日
◇ジャンル: 作曲家S、03-ルネサンス、12-リコーダー(合奏)、21-キリスト教音楽、32-合唱曲、38-器楽曲

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北御門文雄 編  『リコーダー四重奏曲集』 〜 上級編 〜
  Recorder Quartets for Advanced Players / edited by Kitamika Fumio

◇再生: high / normal / low ◇演奏時間: 9分56秒 ◇公開日: 2010年10月31日
◇関連ブログ: マドリガル「甘き木陰に」 / チプリアーノ・デ・ローレ (2010年11月01日 作成) コメント

マドリガル「甘き木陰に」 カンツォン・第1曲 / チプリアーノ・デ・ローレ
  Madrigal "Alla dolce ombra" - Canzon, Prima Stanza / Cipriano de Rore (1516-1565)

◇再生: high / normal / low ◇演奏時間: 1分39秒 ◇再生回数: 335回 (J)

マドリガル「甘き木陰に」 第2曲 / チプリアーノ・デ・ローレ
  Madrigal "Alla dolce ombra" - Seconda Stanza / Cipriano de Rore (1516-1565)

◇再生: high / normal / low ◇演奏時間: 1分47秒 ◇再生回数: 297回 (J)

マドリガル「甘き木陰に」 第3曲 / チプリアーノ・デ・ローレ
  Madrigal "Alla dolce ombra" - Terza Stanza / Cipriano de Rore (1516-1565)

◇再生: high / normal / low ◇演奏時間: 1分25秒 ◇再生回数: 259回 (J)

マドリガル「甘き木陰に」 第4曲 / チプリアーノ・デ・ローレ
  Madrigal "Alla dolce ombra" - Quarta Stanza / Cipriano de Rore (1516-1565)

◇再生: high / normal / low ◇演奏時間: 1分40秒 ◇再生回数: 244回 (J)

マドリガル「甘き木陰に」 第5曲 / チプリアーノ・デ・ローレ
  Madrigal "Alla dolce ombra" - Quinta Stanza / Cipriano de Rore (1516-1565)

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マドリガル「甘き木陰に」 第6曲・終曲 / チプリアーノ・デ・ローレ
  Madrigal "Alla dolce ombra" - Sesta et Ultima Stanza / Cipriano de Rore (1516-1565)

◇再生: high / normal / low ◇演奏時間: 1分41秒 ◇再生回数: 261回 (J)

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