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ニコラ・シェドヴィル(Nicolas Chédeville, 1705年2月20日 - 1782年8月6日)は、フランスの作曲家、ミュゼットの演奏者兼製作者。
シェドヴィルの作品は裕福なアマチュア音楽家たちの娯楽のために書かれた。当時のフランスの貴族は田舎(ペザント)の生活にロマンティックな夢想を抱いていて、田舎風の楽器の演奏に楽しみを見いだしていた。(その後、フランス革命がまったく異なる展望をもたらすことになる)。
シェドヴィルの最初の出版された作品は、ミュゼットまたはハーディ・ガーディのための小品集で、「Amusements champêtres(田舎の楽しみ)」と題され、1729年12月に刊行された。この時は「Chedeville le jeune」を名乗ったが、後の作品では「Chedeville le cadet」に変わっている(どちらも意味は「若いシェドヴィル」)。続いて発表された「Amusements champêtres」第2巻は、技術的にも音楽的にもより高度なものになっている。戦争と「好戦的なイメージ」の表現から、戦いの神・女神の名をつけられた「Amusemens de Bellone, ou Les plaisirs de Mars(ベローナの楽しみ、またはマルスの歓しみ)」では、作風ががらっと変わる。コンティ王子に従って行った軍事行動にインスパイアされた作られたからである。しかし、フルート、オーボエ、ヴァイオリンのために書かれた彼の唯一の曲集「6つのソナタ」では、イタリアの影響を受けた厳粛な音楽に戻っている。
1737年、シャドヴィルはジャン=ノエル・マルシャンと組んで曲集を出版するが、それには「アントニオ・ヴィヴァルディ作曲『忠実な羊飼い(Il pastor Fido)』Op.13」というタイトルがついていた。シェドヴィルはその出版で利益を得たが、1749年、マルシャンによる公正証書で偽作と証明された。ミュゼットのための作品がなかった偉大な作曲家の名を利用して、ミュゼットを流行らせることが目的だったのかもしれない。
イタリア音楽への彼の関心は、10人のイタリア人作曲家(と、イタリア人でないヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ、アントワーヌ・マオウ)の協奏曲やソナタをミュゼット、ハーディ・ガーディ、フルートといった楽器のために編曲した曲集を1739年8月に出版するに至る。ヴィヴァルディの「四季」をミュゼット、ヴァイオリン、フルート(フランスのフルートはリコーダーを指すこともあるが)のために編曲した「Le printems, ou Les saisons amusantes」(1739年)は面白いくらいに好評だった。彼はヴィヴァルディの「夏」を「協奏曲 ニ短調(Op.8-9)」に置き換え、「冬」の中間楽章を「秋」に移動し、さらに「冬」を「協奏曲 ハ長調(Op.8-12)」と入れ替えた。好き勝手のアレンジで、さらには自作の旋律まで書き加えている。
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ニコラ・シェドヴィル ◇公開日: 2010年06月30日 |
ニコラ・シェドヴィル / ソナタ集「忠実な羊飼い」から 第1番 ハ長調 Op.13-1 ◇再生:
high / normal / low ◇演奏時間: 14分33秒 ◇公開日: 2010年07月05日 (J) |
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